IDFC(日緬学生会議)とは、「ミャンマーと日本の若者が自ら交流機会を創り、将来に向けて関係を築いていく」ことを理念に掲げ、毎年2月にミャンマーにて両国の学生が参加する国際会議の企画・運営を、学生を中心に組織される両国の実行委員会が行っています。 本会議ではミャンマーと日本の学生が約1週間にわたって生活を共にしながら、自ら設定した社会課題に対してその解決に向けた議論を行います。そしてその成果をシンポジウムといった形で社会へと還元します。議論のみではなく現地の大学、公的機関、NGO/NPO等への訪問や、現場でのフィールドワーク、両国の文化交流など様々な活動を通じて、相互理解の促進を図ります。IDFCを通じて、参加者が世界で通用するリーダーシップを育むこと、異文化への理解を深めることを目指すとともに、本事業が将来のミャンマーと日本を繋ぐプラットホームになることを願っています。
昨年までは、日本人学生がミャンマーを訪問していたのですが、今年に関してははじめてミャンマー人の学生を日本に招聘します。

野毛坂グローカルおよび連携しているNPOコネクションオブザ・チルドレンは、教育分野、環境分野で日本でのフィールドスタディに協力を行います。


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【環境分野】
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目的:日本ミャンマー両国でどのような環境問題が身の回りの生活・都市に存在しているのか知り、一人一人ができることを考える
背景:森林伐採や産業公害、生活型大気汚染、大量消費社会など国や社会によって抱える環境問題は多岐にわたります。持続可能性というゴールは同じでも日本とミャンマーでは抱える課題と現状は大きく異なります。明治時代の近代化と共に始まリ今に至るまでの日本の環境問題の流れに対して、ミャンマーはこれからどのような道をたどっていくのでしょうか。IDFC2019では、数ある環境問題の中でも我々を取り巻く都市・生活における環境問題に着目します。都市部の人口増加の著しいミャンマーではどのような問題が生じ、取り組みがなされているのか、一方で循環型社会を目指す日本ではどのような環境問題が都市・生活に存在しているのか、両国の現状を踏まえ、一人一人ができることを考えていきます。

ねらい:

・日本の地域コミュニティ活動を学び、ミャンマーとの共通点と違いを考える

・地域という身近なところから環境を学ぶ

・身近な環境を日本・ミャンマーの学生が一緒に考える

 

スケジュール:

 9:00     横浜市立一本松小学校西門(https://goo.gl/maps/EQSjYYWhuqr)集合
 9:10-10:30  一本松小学校見学・地域コミュニティ街歩き
10:30-11:10  地域コミュニティ活動の説明(羽沢西部自治会)
11:10-11:30 地域活動と環境問題についての話題提供(野毛坂グローカル)
11:30-12:30  地域活動と環境問題ワークショップ(鈴木ゆりり)
12:30-12:45 写真撮影

協力者・団体:
・米岡美智枝(横浜市西区羽沢西部自治会長)
・鈴木ゆりり(横浜コミュニティデザイン・ラボ)
・奥井利幸(野毛坂グローカル)

・米岡美智枝(横浜市西区羽沢西部自治会長)
町内会長として地域密着のまちづくりを実践する。斜面の木造密集の町において、お祭りや食事会など様々なイベントを通じて地域の力を醸成しながら、高齢者福祉、子ども支援、防災、環境など様々な地域課題に長年取り組む。他に横浜市西区第4地区社会福祉協議会会長など。


・鈴木ゆりり(横浜コミュニティデザイン・ラボ)
大学では地域メディアを選考し、弱者に寄り添うメディアのあり方を学ぶ。在学中にミャンマー・タイ・フィリピンなどの途上国を訪れ国際協力・交流や環境分野に関心を抱く。大学院進学後、日本における地域の事情、地域活動を知る必要があると感じ、横浜を拠点にまちづくり事業を展開するNPO、横浜コミュニティデザイン・ラボスタッフとなる。
他に、 ヨコハマ経済新聞、LOCAL GOOD YOKOHAMAライター / 横浜YMCA ACT運営委員・国際事業委員・募金委員 / 野毛坂グローカル理事を行う。

・奥井利幸(野毛坂グローカル)
国際協力機構(JICA)専門家として、タイ・ミャンマーをはじめアジア太平洋地域の14カ国で技術協力を行ってきた。専門分野はコミュニティ開発(まちづくり)・社会的弱者支援など。2016年にNGO野毛坂グローカルを設立、途上国と日本の学びあいによる「誰一人取り残さない」持続可能なまちづくりを日本で実践中。

 

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【教育分野】
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目的:日本ミャンマー両国の教育の現状を把握し、新たな取り組みが行われている現場を知ることで、将来の人作りに必要な教育を考える
背景:国を支える人を形作る一番の要素は教育です。従って、その制度や内容は国によって大きく異なります。ミャンマーでは軍事政権が終わり、教育の方向性が大きく変化してきています。学校教育に加えて、学校外においてもさまざまな新たな取り組みが始まっています。日本では、学校教育制度は安定しているように見える一方で、目に見えない多くの教育課題が我々の気付かないところに存在しています。IDFC2019では、日本ミャンマー両国における教育の現状を把握し、新たな取り組みが行われている現場に着目します。将来の人づくりに必要な教育とはどのようなものなのか、教育の現場を通じて考えていきます。

ねらい:

・日本の小学校の学校見学を行う

・日本の小学生と一緒にワークショップを実施

・見学・ワークショップをもとに両国の学生が一緒に教育について考える

 

スケジュール:

13:00 横浜市立一本松小学校西門(https://goo.gl/maps/EQSjYYWhuqr)集合
13:15-14:00  一本松小学校で授業小学生・日緬学生参加:加藤功甫のファシリテート
14:25-14:55 横浜市立一本松小学校見学
   (カサコ 移動)
15:20-17:20  小学校見学・授業の振り返り、教育に関する話題提供・ワークショップ
(Conenction of the Cildren紹介を含む)
17:00-17:15 写真撮影

協力者・団体:
・加藤功甫(Connection of the Children代表)
・堀口雄貴(Connection of the Children理事・カサコ担当)

 

加藤功甫
横浜国立大学大学院(教育学)時代に自転車でユーラシア大陸横断。その体験をもとに「ユーラシア大陸横断自転車2万キロの旅」を出版。青少年の生きるチカラを育むことを目指すNPO法人コネクション オブザ チルドレン代表、多国籍寺子屋カサコ代表、各種講演多数。