タイには、ミャンマーから約230万人、カンボジアから約50万人、ラオスから約30万人の移民労働者が働いています。非合法移民を含めると、移民労働者の数は500万人から600万人にともいわれ、タイの労働人口4,000万人の約15%を占め、タイ経済を支える貴重な労働力となっています。多くの移民労働者は、中小零細の工場、サービス業、建設業、家事労働、漁業など、いわゆるインフォーマルセクターに属する脆弱な環境で働いています。

従来、移民労働者の多くは子どもを母国に残し、「出稼ぎ」としてタイに来ていましたが、特にミャンマーのクーデター以降、家族とともに移住するケースが増加しています。こうした人々はタイ経済に貢献する一方で、社会のリスク要因ともなっています。

国際協力機構(JICA)は、国際機関やNGOなどと連携し、さまざまな取り組みを行ってきました。

また、2024年9月には、笹川平和財団、野毛坂グローカル、国際労働財団といった民間団体による移民労働者の子どもたちの就学支援プロジェクトが開始されました。

ミャンマーやカンボジアからタイへの移民労働者の子どもの就学促進プロジェクト

今回、JICAとNGOの共同主催で、タイに住む移民労働者やその子どもたちの状況に関する勉強会を開催します。ぜひご参加ください。

ご参考:「学び場はゴミ集積場 教育受けられないタイの移民児童」朝日新聞DIGITAL
https://www.asahi.com/withplanet/article/15456292

日時:10月30日(水) 16:30-18:10  

会場:JICAタイ事務所 JICA THAILAND OFFICE
   31st floor, Exchange Tower,388 Sukhumvit Road, Klongtoey Bangkok 10110, THAILAND
              BTS ASOK駅 または MRT SUKHUMVIT駅 徒歩3分
       (受付でパスポートまたは公的な写真付き身分証明者を掲示をお願いします)

対象者:メディア、援助関係者、アカデミア、学生その他どなたでも

使用言語:日本語

参加費用:無料

申し込み:こちらから申し込みをお願いします
     https://forms.gle/cXvof3Kt9xRduSeG9                            

プログラム 

1)移民と人権についての講義  神馬征峰 東京大学名誉教授 

2)タイにおける移民の現状 ~現場からの報告~ 奥井利幸 野毛坂グローカル

3)移民支援への取り組み

 ・JICAの取り組み  福田尚正 JICAタイ事務所

 ・NGOによる取り組み 関口輝比古 国際労働財団 タイ事務所長 

4)質疑応答

司会:民田奈津未(国際教養大学学生:タマサート大学に交換留学中)