大学の学部生の卒業論文には、(学術的な価値は別にしても)一般の人にとっても興味深いものが多くあります。たとえば、まちづくりにおいても、学生の調査や論文から学ぶものはとても多いと感じています。しかし、残念ながら一般市民も他の大学、他の学部の学生も、その論文に目に触れる機会はあまりないように思います。学部生の論文は学生時代の集大成というだけでなく、損得や様々な事情抜きで取り組んだ、「人生の中で一番大切な原点」となるものであると思います。「自分のルーツは学部時代の卒論」とおっしゃる著名な方もいらっしゃいますね。 今回、今年の3月に卒業した、横浜でご活躍される3人をお招きして、そのテーマを選んだ理由や思いから、研究の成果、今後の展望までお話をうかがいたいと思います。
また、自由にディスカッションしましょう!

学術的な発表ではないので、専門性がなくても理解できるよう工夫して発表いただきますので、安心してお越しください。

日時:6月19日(土) 20:00-22:00

会場:オンライン(zoom)

想定する対象者:どなたでも

会費:無料

申込方法:https://forms.gle/WtdbTb2EMrfbuMDH9

プログラム(案):
1.話題提供

木村心香(横浜国立大学卒業:10月から経営コンサルティング会社に就職予定)
卒論:対話による「現われ」および「共通世界」の創出可能性についての考察
 「対話」が人々の「共生」にいかに寄与するかについて、検討を行った。

廣木亮哉(東京都市大学卒業:4月から東京工業大学環境・社会理工学院(修士課程))
卒論:集合住宅におけるグリーンカーテンの温熱緩和効果に関する研究
ヒートアイランド現象の対策としてグリーンカーテンがありますが、集合住宅においての温熱緩和効果を観測、評価を行った。

川内美月(横浜市立大学卒業:4月から同大学大学院(修士課程))
卒論:横浜市民は横浜の経済に貢献しているのか
横浜市の経済に最も貢献しているのは、どんな人たちなのかをデータ分析から明らかにしました。

3.ディスカッション
 参加者全員でディスカッション

コメンテーター:
杉浦裕樹 (横浜コミュニティデザイン・ラボ 代表理事)

司会:小林璃代子 (横浜市立大学 2年)

主催:野毛坂グローカル
共催:SDGs「誰ひとり取り残さない」小論文コンテスト実行委員会

※ 本イベントは、SDGsの基本理念「誰ひとり取り残さない」をテーマにした若者対象の作文・小論文コンテストのサイドイベントとして実施します。(応募締切2021年6月30日)
コンテスト詳細:https://nogezaka-glocal.com/dh2/


話題提供者・コメンテーター・ファシリテーター・司会 略歴

木村心香
横浜国立大学都市科学部都市社会共生学科 2021年3月卒業、10月から経営コンサルティング会社に就職予定。
◆自己紹介 : 横浜生まれ横浜育ち。AIベンチャーのインターンとしてデータサイエンスを学ぶ一方、数字だけで世界を捉えることに違和感を抱き、大学では「対話」を研究テーマとした。対話研究の一環として、自ら「哲学カフェ」を主催。異なる考えをもつ人々がいかに共生していくかを日々考え、活動している。
◆卒論タイトル : 対話による「現われ」および「共通世界」の創出可能性についての考察
 「対話」が人々の「共生」にいかに寄与するかについて、政治哲学者ハンナ・アーレントの提示する「現われ」および「共通世界」の概念を参照しつつ検討を行った。

廣木亮哉
東京都市大学環境学部 2021年3月卒業、現在は東京工業大学環境・社会理工学院修士課程在学中。
◆自己紹介 :RCE横浜若者連盟、全国大学生環境活動コンテスト実行委員会に所属し、地域・環境活動など分野を問わず活動を行なう。学部時代はグリーンカーテンの温熱緩和効果について研究していました。現在の研究分野はグローバル都市気象学。畑違いなので泣きながら勉強しています(笑) 東京都市大学環境学部長賞(2019、2020)、空気調和衛生工学会大会優秀講演奨励賞(2020)受賞
◆卒論タイトル:「集合住宅におけるグリーンカーテンの温熱緩和効果に関する研究」
 ヒートアイランド現象の対策としてグリーンカーテンがある。グリーンカーテンに関する研究は数多く行われてきたが、生活実態のある住宅での研究は少ない。そこで我々は生活実態のある集合住宅におけるグリーンカーテンの温熱緩和効果を観測、評価した。

川内美月
横浜市立大学 国際総合科学部 経営科学系 経済学コース 2021年3月卒業、現在は同大学修士課程。
◆自己紹介:横浜が大好きな大学院生。これまで、横浜の魅力を伝える「横浜観光親善大使」や「横浜開港祭親善大使」として活動。また、地域の持続可能性(ESDやSDGs)を考える学生団体「RCE横浜若者連盟」に所属し、コロナ禍ではオンライン番組#おたがいハマTALKの進行役、脱炭素型社会を目指す若者が集う「チームZERO YOUTH 横浜」の代表を務めている。
◆卒論タイトル :「横浜市民は横浜の経済に貢献しているのか」
 横浜市の経済に最も貢献しているのは、どんな人たちなのかをデータ分析から明らかにしました。